EUA(European University Association、ヨーロッパ大学協会)は、1月19日、"A closer look at Open Access to research publications in European universities"を公表した。
これは、同協会が2021年7月に公表したオープンサイエンスの実践に関するレポート" From principles to practices: Open Science at Europe's universities 2020-2021 EUA Open Science Survey results"のうち、OA(オープンアクセス)に関する調査結果の詳細をまとめたもの。
調査対象となった大学の80%がリポジトリの、70%がOAジャーナルのOA論文数をモニタリングし、60%が出版コストをモニタリングしていると回答したこと、Plan Sへの対応・準備状況として41%が「準備している」、38%が「準備していない」、21%が「不明」であること、最近のOA促進の取り組みとして、「機関リポジトリの構築・改善」「研究者およびスタッフへのトレーニング」「OA出版への助成」が多かったことなどを示している。
最後に、「OA活動をモニタリングするための環境構築に投資すべきこと」「大学は研究者がPlan Sの要件に準拠できるよう変化すべきこと」「大学および研究者は、OA出版のために複数の選択肢を検討すべきこと」の3点を提言した。
[ニュースソース]
A closer look at Open Access to research publications in European universities: Follow-up to the 2020-21 EUA Open Science survey ― EUA 2022/01/19 (accessed 2022-01-24)
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