Nature誌は、2月25日、"Sci-Hub downloads show countries where pirate paper site is most used"と題する記事を公開した。
本記事は、論文海賊版サイト"Sci-Hub"の2022年1月の利用状況について紹介したもの。
Sci-Hubのダウンロード数を調べたところ、中国が約2,500万回以上で圧倒的な1位だが、2位は意外にも930万回の米国だったという。また、中南米(ブラジル、メキシコ、コロンビア等)のように大学のジャーナル購読予算が厳しい国が上位に入っていたという。
記事では、調査にミラーサイト等へのアクセスが含まれていないこと、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)接続による利用やインドにおける法廷闘争の影響がみられること、各国のアカデミックカレンダーの差異を考慮すると通年のデータをみる必要があることなどの留意点も指摘している。
[ニュースソース]
Sci-Hub downloads show countries where pirate paper site is most used ---- Nature 2022/02/25 (accessed 2022-03-07)
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2021年12月20日 インドにおける論文海賊版サイト"Sci-Hub"の法廷闘争(記事紹介)