米国OSTP、サル痘関連の論文およびデータをパブリックアクセスにするよう求める声明を発表

2022年08月08日

北米・中南米

米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)は、8月4日、日本を含む各国の科学技術リーダーおよびアドバイザーと連携し、学術出版社にサル痘関連の論文およびデータをパブリックアクセスにするよう求める声明を発表した。

サル痘ウイルス感染症の世界的な感染拡大について、WHO(World Health Organization、世界保健機関)はPHEIC(Public Health Emergency of International Concern、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)を宣言。

OSTPは、これを受けて、学術出版社に対し、サル痘ウイルスを含むオルソポックスウイルスに関連する出版物をパブリックリポジトリで即時アクセスできるようにすること、全文やメタデータを再利用可能かつ人間・機械可読な形式にすることなどを求めた。

また、研究者および研究機関に対して、適切なリポジトリにおける論文やデータのデポジット・共有のほか、同感染症の拡大が収束するまでは過去の論文および今後出版する論文をアクセスできる状態にしておくことなども要望した。

[ニュースソース]

A Call for Public Access to Monkeypox-related Research and Data -- White House 2022/08/04 (accessed 2022-08-05)

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