NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、8月9日、「科学技術指標2022」(調査資料-318)を公表した。
「科学技術指標」は、主要国の科学技術活動状況を、5つのカテゴリー(「研究開発費」「研究開発人材」「高等教育と科学技術人材」「研究開発のアウトプット」「科学技術とイノベーション」)に分類し約170の指標を用いて表したもの。本指標は、毎年公表されている。
2022年版の結果として、日本は2021年版と同様に、研究開発費と研究者数は主要国(日米独仏英中韓の7カ国)中第3位だが他国と比べ伸びが小さかったこと、パテントファミリー(2カ国以上への特許出願)数は世界第1位だが世界シェアが低下傾向にあることを示している。
また、日本の論文数は世界第4位から第5 位に、注目度の高い論文数においては2ランクダウンし世界第12位になったこと、日本の博士号取得者数は2006 年度をピークに減少傾向にある一方で、韓国・中国・米国は 2000年度(中国は2005年度)に比べ2倍以上に増加したこと、中国のTop1%補正論文数※が初めて米国を上回り世界第1位となったことを示している。
科学技術指標2022(html)
※以上、NISTEP (accessed 2022-08-10)
※被引用数が各分野の上位1%に入る論文の抽出後、実数で論文数の1/100となるように補正を加えた論文数。
[ニュースソース]
「科学技術指標2022」 [調査資料-318]の公表について - NISTEP 2022/08/09 (accessed 2022-08-10)
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2021年08月17日 NISTEP、「科学技術指標2021」および「科学研究のベンチマーキング2021」の結果を公表