JPCOAR、DOI・ライセンスに関する10大学へのヒアリング調査結果を公表

2022年08月22日

日本

​JPCOAR(Japan Consortium for Open Access Repositories、オープンアクセスリポジトリ推進協会)コンテンツ流通促進作業部会は、8月3日、報告書「DOI・ライセンスに関するヒアリング調査について」を公表した。

本調査は、DOIやライセンスの付与促進に有効な、あるいは障害となる要素を明らかにし、今後の普及活動に活用することを目的としたもの。調査対象は、同協会会員機関から選定した10機関(国立・私立大学)で、事前に質問事項を送付し、約1時間のヒアリングを行ったという(調査期間:2021年12月20日~2022年1月13日)。

その結果、DOIに関しては、一般公開されている図書館やリポジトリに関する規定・方針にDOI関連事項を示しているのは4機関だったこと、学内刊行物と学位論文へは付与を積極的に進めていること、付与に未着手の機関には付与の必要性を感じていない機関もあったことなどが示されている。

一方ライセンスに関しては、一般公開されている規定・方針にCC ライセンスの付与を明示していたのは1機関だったこと、学術雑誌論文へのCCライセンス付与は出版社の著作権ポリシーどおりが大半だったこと、付与に未着手の機関は学術論文が少ないなどそもそも必要性がなかったことなどが示されている。

なお、本調査は、同部会が2020年7月に行ったIRDB(Institutional Repositories DataBase、学術機関リポジトリデータベース)に登録されたメタデータにおけるDOI 付与やライセンス記載状況に関わる調査結果を受けて実施したものであるという。

DOI・ライセンスに関するヒアリング調査について(html

※以上、JPCOAR (accessed 2022-08-12)

[ニュースソース]

報告書「DOI・ライセンスに関するヒアリング調査について」を公開しました ― JPCOAR 2022/08/03 (accessed 2022-08-12)