文部科学省の中央教育審議会大学分科会大学院部会は、8月3日、「人文科学・社会科学系における 大学院教育改革の方向性」(中間とりまとめ)を公表した。
同部会は、大卒の1/3が修士課程を修了する理・工・農学系に比べ、人文科学・社会科学系の大学院卒人口が極めて少ない(人文科学系で1/21、社会科学系で1/28)ことに言及。国別の学位取得者数(人口比)や企業経営者の修士・博士取得者数に影響を及ぼしていることや社会経済活動が機能的価値から意味的価値の重視へと移行していることを示しながら、同領域における高度人材の必要性を説いている。
同学系の大学院卒の不足に対する課題として「社会的評価や認知の不足」「大学院そのものの課題」および、それぞれの改革の方向性を示したほか、「検討の骨子」として、キャリアパスの俯瞰や学生・教育研究の特徴、大学院の組織的取り組みなど、人文科学・社会科学系の現状や方向性などを示している。
[ニュースソース]
「人文科学・社会科学系における 大学院教育改革の方向性」(中間とりまとめ)(令和4年8月3日 中央教育審議会大学分科会大学院部会)― 文科省 2022/08/03 (accessed 2022-08-12)