EU理事会(Council of the European Union)は、12月2日、ERA(European Research Area、欧州研究圏)の研究基盤であるRI (research infrastructures)に関する結論を発表した。
本発表において、同理事会は同基盤を次のように評している。
・最先端の研究を可能にし、科学に基づく発見や画期的な技術革新の促進を可能にしている。
・EUの社会経済的危機に対する備えと、欧州社会の回復力の強化を助けている。
・投資や高度な技能職を含む地域開発を促進している。
・問題解決型アプローチに基づく科学外交と国際協力に貢献し、共同研究の基礎を提供している。
・オープンサイエンス政策の実施と科学的知識の自由を促進している。
同理事会は、欧州経済の競争力に大きく貢献できることから、同基盤をさらに強化する必要があると結論。このことから、同理事会は、EC(European Commission、欧州委員会)と加盟国に対し、ESFRI(European Strategy Forum on Research Infrastructures)を通じて、ESFRIロードマップの次版を作成し、2025年末までに公表するよう要請した。また、ECに対し、2023年までに"European Charter for Access to Research Infrastructures"の改訂版に関するイニシアチブを提示するよう求めた。
[ニュースソース]
Research infrastructures: Council adopts conclusions- Council of the European Union 2022/12/02 (accessed 2022-12-13)
Council Conclusions on Research Infrastructure - Council of the European Union 2022/12/02 (accessed 2022-12-13)
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2010年03月03日 EC、欧州研究圏の研究基盤強化ビジョンを発表