UKRI(UK Research and Innovation、英国研究・イノベーション機構)は、5月24日、"UKRI open access policy: one year on"と題する記事を公開した。
本記事は、同機構から助成を受けた研究成果を対象とした新たなOA(オープンアクセス)ポリシーが2022年4月に適用されてから1年が経過したのを機に、ポリシーの実施状況や今後のステップについて紹介したもの。
本記事では、本ポリシーの実施において、同機構から助成を受けた著者ができるだけ多くの場所で即時OAが可能となるよう、Jiscをサポートしてきたと述べている。過年度に出版された、同機関が助成した研究成果論文の96%は同ポリシーに準拠したOAオプションを提供するジャーナルに掲載されているという。
また、Jiscや他のパートナーと協力し、Journal Checkerツールなど、組織や著者に対し同ポリシーへの準拠を支援するツール・ガイダンス・サポートを提供していることも示している。
今後のステップとして、同機構が助成したモノグラフやブックチャプターなどへの2024年1月の同ポリシー適用を成功させることや、モニタリング・評価フレームワークの開発などを挙げている。
[ニュースソース]
UKRI open access policy: one year on - UKRI 2023/05/24 (accessed 2023-06-15)
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