Frontiers社は、7月12日、米国OSTP（Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局）がAI（Artificial Intelligence、人工知能）に関するRFI（Request For Information、意見招請）"National Priorities for Artificial Intelligence"に対する回答を公表した。
本RFIは、AIの利点を生かし、リスクを軽減することを目指した国家戦略を策定するために意見を求めているもの。
同社の返答のサマリーとして、AIの使用については優れた科学に対する社会の信頼が鍵となり、同社ではその信頼を育むためにAIツールを活用していること、論文の査読や出版前に、同社のAIRA（Artificial Intelligence Review Assistant）が科学的知識の正確性・誠実性について検証していることなどを述べている。
同局の「AIが同国民にもたらす恩恵やAIの活用方法に関する質問」に対して、同社は、厳密な査読を経た研究成果を広く早く利用できるようにAIRAを開発したこと、AIが低コスト製品やサービスの提供を実現するためには、科学出版業界が顕著な競争を導入することが必要であることなどをコメントしている。
同局の「イノベーション・経済成長・日常生活へのAIシステムの統合などを促進するために必要な対策に関する質問」に対して、同社は、AIのための適切な国家的・国際的ガバナンスを確立することは重要であり、同社はその第一歩として、AIが生成した情報を考慮し著者および査読者のポリシーを更新したことなどをコメントしている。
［ニュースソース］
Frontiers responds to the White House Office of Science and Technology Policy on its national strategy for artificial intelligence － Frontiers 2023/07/12（accessed 2023-07-13）
Response to the Office of Science and Technology Policy (OSTP) － Frontiers 2023/07/07（accessed 2023-07-13）
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