LCA(Library Copyright Alliance)※は、7月5日、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)がAI(Artificial Intelligence、人工知能)に関するRFI(Request For Information、意見招請)"National Priorities for Artificial Intelligence"に対するコメントを公表した。
本RFIは、AIの利点を生かし、リスクを軽減することを目指した国家戦略を策定するために意見を求めているもの。
本コメントでは、現行の米国著作権法がこれまでに著作権局と裁判所によって適用・解釈されており、著作権とAIに関する問題に対処することが十分に可能であると述べている。
また、これまでの判例に基づけば、LLM(Large Language Models、大規模言語モデル)やその他のAI学習データベース作成のために著作物を取り入れることはフェアユースであること、AIが著作権に保護された作品と類似の作品を作成した場合は著作権侵害に当たることなどと示している。
※ALA(American Library Association、米国図書館協会)、ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)で構成。米国内の図書館を代表し著作権の問題に取り組んでいる。
[ニュースソース]
LCA Comments to Office of Science and Technology Policy (OSTP) on National Priorities for AI - LCA 2023/07/05(accessed 2023-07-26)
LIBRARY COPYRIGHT ALLIANCE COMMENTS ON OSTP REQUEST FOR INFORMATION ON NATIONAL PRIORITIES FOR ARTIFICIAL INTELLIGENCE - LCA 2023/07/05(accessed 2023-07-26)
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2023年07月14日 Frontiers社、AIの利点を生かしリスク軽減を目指す国家戦略策定のために米国OSTPが発表したRFIに対する回答を公表