PLOSは、10月3日、オープンサイエンスの実践に関する指標"Open Science Indicators"の最新データセットを公開したと発表した。
本データセットには、2019年1月~2023 年6月までに公開された約7万8,000件のPLOS の全研究論文と、PLOS以外のジャーナルで公開されている約1万6,000件の研究論文の比較セットが含まれている。比較セットの対象を拡大したため、同セット数は前バージョンより倍増しているという。
同指標はこれまで「リポジトリにおけるデータ共有」「コード共有」「プレプリント投稿の実践率」の3つであったが、最新の指標では「プロトコル共有」が追加され、データの暫定版が公開された。本指標は、論文に含まれる共有プロトコルが検出されたかどうかや、プロトコルが共有された場所に関する情報が含まれている。
本データから、2023年上半期のすべての指標が2022年と同様の傾向を示しており、PLOS論文は比較対象論文よりもデータリポジトリの利用率やコードの共有率が高く、プレプリントへの投稿率は同程度であったことが明らかになった。
[ニュースソース]
A new Open Science Indicators dataset is here! - PLOS 2023/10/03 (accessed 2023-10-04)
PLOS Open Science Indicators - PLOS 2023/09/29 (accessed 2023-10-04)
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