DCN(Data Curation Network)は、2023年12月21日、NSF(National Science Foundation、米国立科学財団)が発表したパブリックアクセスプラン"NSF Public Access Plan 2.0"に対するコメントを発表した。
これは、同財団が募集している本プランのRFI(Request For Information、意見招請)に対して同ネットワークが直接提出した回答に関する追加コメント。
同財団が、FAIR(Findable、Accessible、Interoperable、Reusable)で公平な研究環境を実現する上で、オープンデータの重要性を認識し査読済み論文にひもづく研究データの共有を期待していることや、オープンデータの実現で研究者がより多くの研究成果に容易にアクセスでき研究の再現性が向上すると認識していることを、同ネットワークは称賛すると述べている。
一方、同ネットワークは、データ共有に専門分野のリポジトリが適していると強調されていることに留意が必要とコメント。「連邦政府から資金提供を受けた研究のためのデータリポジトリの望ましい特性」に合致する、より包括的なリポジトリを強調するよう提言している。
そのほか、同ネットワークは、連邦政府から資金提供を受けた研究による査読済み論文にひもづくデータ以外の研究データの共有について、アプローチやスケジュールを引き続き開発することや、研究データの共有について"will be made available"としている表現を、FAIRで高い再現性を備えるデータとするための時間やリソースへの投資を反映した強い表現に修正することなどを提言している。
[ニュースソース]
DCN Response to NSF Public Access Plan 2.0 - DCN 2023/12/20 (accessed 2023-12-27)
Request for Information (RFI) on NSF Public Access Plan 2.0: Ensuring Open, Immediate, and Equitable Access to National Science Foundation Funded Research - Federal Register 2023/11/16 (accessed 2023-12-27)
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