DOAJ(Directory of Open Access Journals)は、1月8日、DOAJが収集するメタデータに関する調査結果のパート2を公表した。
パート2では、調査結果を踏まえ、2025年3月でDOAJ Seal※の付与を廃止する決定を下したことについて詳述している。
廃止の理由として、本シールに対する誤解や誤用が広まっていることが明らかになったと説明。具体的には、ジャーナルが本シールの基準を満たすまでDOAJへの登録申請を行いたくないと考える出版社や編集者が存在すること、資金力のあるジャーナルほど本シールを獲得しやすいこと、本シールをジャーナルの品質や影響力と結びつけて使用するコミュニティーが存在することなどが明らかになったとしている。
DOAJは、本シールに代わるものとして、ダイヤモンドOA(オープンアクセス)や著者の権利に関する新たなラベルの導入を計画しているという。
※長期保存、PID(persistent identifier、永久識別子)の利用、発見可能性など、7つの基準を満たすジャーナルに対してDOAJが付与する認証。
[ニュースソース]
Results of our community consultation: retiring the Seal, changes to our metadata - Part II ― DOAJ 2025/01/08 (accessed 2025-01-09)
The DOAJ Seal ― DOAJ (accessed 2025-01-09)
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2025年1月10日 DOAJ、DOAJが収集するメタデータに関する調査結果のパート1を公表