研究者39名、鳥インフルH5N1研究を中断、国際討論を呼びかけ

2012年01月23日

日本 アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ

世界の研究者39名は1月20日、「鳥インフルエンザH5N1の研究を60日間中断し、国際的な討論の機会を設ける」との声明を発表した(Sciencexpress上での発表"Pause on Avian Flu Transmission Research(Sciencexpress)"、nature誌上での発表"Pause on avian flu transmission studies")。

H5N1研究は、人々の健康・衛生を探究するものであるが、世間では懸念の声が大きくなっているため研究を一時中断し、この種の研究の恩恵と潜在的な害を国際的な場で討論したいとするもの。

声明発表の中心となったオランダ・大学医療センター(ErasmusMC)のRon Fouchier氏は、Science誌のインタビューで、声明発表の背景やねらいなどを語っている。

[ニュースソース]
In Dramatic Move, Flu Researchers Announce Moratorium on Some H5N1 Flu Research, Call for Global Summit – Science Insider 2012/1/20
Flu Researcher Ron Fouchier:'It's a Pity That It Has to Come to This' – Science Insider 2012/1/20
・"Pause on avian flu transmission studies"- Nature 2012/1/20
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