フィンランドの研究者が、従来の査読システムに代わる、あるいはこれを補完するオンライン・ソーシャルネットワーク査読システム"Peerage of Science"を開発し公開した。研究者が同サイトへ論文を投稿すると、専門家が査読し、それを以て出版社が論文発表の可否を判断できるというシステム。
従来の査読システムでは、これはと思われる論文原稿をジャーナル編集者が専門家に査読してもらうが、遅い、非効率、査読の質が不定、えこひいきがある、営利出版社へのただ働きはイヤなどの不満があった。Peerage of Scienceはこれらを解消する様々な工夫がなされている。
Wiley社のエコロジー誌"Ecography"が本システムを活用しているという。
[ニュースソース]
Online Social Network Seeks to Overhaul Peer Review in Scientific Publishing – Science insider 2012/1/23