IF乱用防止指針の必要性(記事紹介)

2012年08月30日

北米・中南米

"Guidelines needed to prevent impact-factor abuse"と題する記事が8月29日付Research Information に掲載された。

(リードの試訳)
引用は学術誌のクオリティ評価に大きな役割を果たすが、その引用文献が学術誌編集委員の執筆論文だったらどうなるのか。 Paul Peters 氏(ニューヨークとカイロに拠点を置く学術出版社、Hindawi Publishingの最高戦略責任者)が適切な引用指針を策定する必要性を説く。

(編注)
昨日、小欄記事「学術誌のランク付けが研究を混乱させる」で、「7月にはThe Scientific World Journalが再生医療論文2件を、Cell Transplantationを過度に引用したとして、取り消した由」と記したが、この件について、Paul Peter氏も第3段落目で次のように述べている。

「Hindawi Publishing社が最近買収したThe Scientific World Journalで、本年初めに残念な出来事があった。論文2件が度を超えて他誌Cell Transplantationを引用していたので調査したところ、これらの論文の著者と、論文掲載を推した編集委員は、何とCell Transplantationの編集者だったのだ。引用操作を禁じた方針に違背したとして、2件を取り消した。出版社・研究助成者・大学管理者の誰もが適切な引用方法を定めていないことが調査中に分かり、驚いた」

[ニュースソース]
上述