英国研究会議(RCUK)のオープンアクセス(OA)方針を策定したグループの一員Mark Thorley氏が、「RCUK方針を見直すつもりはない」旨述べたことを受け、Stevan Harnad氏は「非常に期待外れだ」としながら、Thorley氏のコメントに逐一異論を唱えた。
(Mark Thorley氏のコメントの試訳)(▲~▲は、Harnad氏が異論を唱えた箇所)
Harnad氏らがRCUK方針を批判していることはよく知っているが、▲氏の提案するcorrectionsは、方針を弱め、RCUKが求めるレベルのOAを実施出来なくしてしまうものだ▲。▲論文は「無償で読める」だけではなく、「自由に利用できる」ようにしたい - テキスト・データマイニングで学術振興するためのみならず、学術コミュニケーション市場自体のイノベーションを押し進めるためにも▲。▲研究論文の読者は、リポジトリやGreen OAの利用で満足するとHarnad氏が考えている研究界より広いところにいることは明らかだ。従って、OAコミュニティの特定セクターのためにというだけでRCUK方針を見直す予定はない▲。
[ニュースソース]
Questions for Mark Thorley, Convenor of RCUK Research Outputs Network - Open Access Archivangelism
2012/8/23
[関連記事]
2012年8月23日(木曜日) Stevan Harnad氏、Finch/RCUKのOA方針を憂慮