大学よ自ら事に当たれ、金のかかる出版ネットワークはもう要らない(記事紹介)

2012年11月15日

ヨーロッパ

"Open Access:'we no longer need expensive publishing networks'"と題する記事が11月8日付英紙the guardianに掲載された。

「大学は財政危機の真っ直中にあるのに、多国籍出版社は公的助成研究成果を流通させて膨大な利益を生んでいる。新しいオープンアクセス(OA)モデルはコスト効率の高い流通形態であり、出版社の過剰利益を根絶させ、論文の読者数を大幅に拡大させる。英国政府はこのことを認識するも、現在の改革政策はまるで大胆さが足りない」として、Finchレポート、政府、RCUKのOA方針を批判し、「政府法案や助成機関に頼ってOAを全面的に受け容れるのは止めよ。研究成果の質の評価や流通には商業出版社は要らない、自ら事に当たれ」と大学に檄を飛ばす。

寄稿者はケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ(Trinity College, Cambrige)のフェロー、Dr.Rupert Gatti。2008年に共同創設した"Open Book Publishers"の紹介も忘れていない。

[ニュースソース]
上述