英国情報システム合同委員会(JISC)は11月27日、"The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs)"(PDF33ページ)と題する調査報告書を公表した。
英国の大学や資金提供者、出版社が直面するオープンアクセス(OA)論文出版料(article processing charges、APCs)の支払いに関する運用上の課題と、その支払いを集中管理するintermediaries(仲介人、仲立人、媒介人、代理人、取り次ぎ)の役割の可能性を考察したもの。
背景には政府の公的研究成果のGold OA方針がある。Gold OA市場の発展は、関係者間の効率的な処理プロセスと効果的な情報の流れにかかっているとして、APC処理の現状とあるべき姿を検討した。
その結果、「現状は次善であり、OA出版の拡大に大きな障壁となり得る。解決のために仲介業者を利用することの価値については、一致した意見はない」として、出版社、大学、RCUK、Wellcome Trust、JISCの代表者に対し、次項を検討するよう提言する。
1.APCを効率的に支払うために標準化すべき分野
2.APC支払仲介サービスの開発・実施を、市場に一任することの是非
3.マーケット戦略促進の是非、是の場合はその方法
4.より高度な管理アプローチをとることの是非。是の場合、仲介業者の種類、業者への資金提供方法、業者が提供すべき役務とその条件、業者管理方法、サービス国際化への移行
[ニュースソース]
The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs) – DigitalKoans 2012/11/28