EUのオープンアクセスイニシアチブ(記事紹介)

2017年01月16日

ヨーロッパ

​オープンアクセス学術出版社協会(OASPA)は1月11日、2016年1月から7月に欧州連合(EU)理事会の議長国を務めたオランダが進めたオープンアクセスの取り組みをまとめた記事を掲載している。

オランダの教育・文化・科学省大臣Sander Dekker氏は2016年4月、オープンサイエンスに関する2日間の会議を開催し、Amsterdam Call for Action on Open Scienceを発表した(小欄記事)。2020年までの完全なOAと、すべての公的助成研究の標準としてオープンデータ(データ共有と再利用)という2つの目標を提示。この目標を達成するため、Open Science Policy Platform(OSPP)を設立し(小欄記事)、目標達成には欧州全土にわたる協力の重要性が説かれた。

科学、イノベーション、貿易、産業を担当する欧州の大臣等は2016年5月27日に、2020年までのOA化の方法を説明する公式文書を発行した。6月にはEU理事会とOpen State Foundationがアムステルダムで1回目のTransparencyCamp Europeを開催した。技術アクティビストと政府関係者によって、単なるオープンデータの議論を超えた、市民の技術利用、市民へのオープンデータの権利委譲についての議論がなされた。

[ニュースソース]

A review of recent European Union Open Access initiatives - OASPA 2017/1/11