Dryad、データ出版費に関する調査結果を公開

2017年04月25日

北米・中南米

データリポジトリDryadは4月18日、米国立科学財団(National Science Foundation, NSF)の助成を受け、Dryadにデータを提出する研究者を対象として2016年から実施しているデータ出版費(Data Publishing Charges, DPC)の助成機関による直接的資金援助の可能性を調査するパイロットスタディーの初期結果を公表した。

72%近くが助成機関から出版/データに関係する資金援助を受けている。研究者のデータアーカイブへの態度は、以下の通りであった。

・43%は提案書に含めるべきデータ管理計画(DMP)を提出していなかった

・DMPを提出したもののうち、計画の一部であるデータアーカイブにコミットしているものは46%のみであった

・96%は提案書の中でデータアーカイブに対する予算を具体的に示していないと回答した

・助成期間内にデータアーカイブできたのは41%のみで、59%はできなかった、あるいはわからないと回答した

オープンデータへの資金提供は現実的に、研究の可用性と出版の選択に影響を与えている。回答者の15%以上は過去にデータを収集してきたが、資金不足によりアーカイブできず、40%以上はDryad DPCによる資金提供がジャーナルの選択に影響を与えるか、影響を与える可能性があると回答としている。

[ニュースソース]

How do researchers pay for data publishing? Results of a recent submitter survey - Dryad 2017/4/18

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2016年09月09日NSF、データリポジトリDryadへの助成を継続