NISTEP、「長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析」の補遺を公表

2020年06月26日

日本

​NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、6月24日、「長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析」(DISCUSSION PAPER No. 180)の補遺を公表した。

本補遺では、4月3日公表の「長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析」で示された、2000年代半ばからの日本の理工農分野の論文数停滞が、教員数・博士課程在籍者数・原材料費の減少という複合要因であったことに着目。この3要素が、現状のまま継続した場合や改善した場合にどう変化するのか、3つのシナリオを基にした推計結果を示したもの。

結果として、3要素とも現状のまま減少していくと論文数も減少するが、総合科学技術・イノベーション会議による「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」に掲げられた目標「学内事務等の割合を半減し、研究時間を確保」(教員の研究時間確保)を行った場合は、論文数が5,000~8,000件増加する可能性があることなどが示唆された。

長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析(h​tml

※以上、NISTEP (accessed 2020-06-25)

[ニュースソース]

長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日​​本の大学の論文生産の分析[DISCUSSION PAPER No. 180]の補遺の公表について ― NISTEP 2020/06/24 (accessed 2020-06-25)

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