科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、2023年12月20日、「研究データ公開と研究データ管理に関する実態調査2022:日本におけるオープンサイエンスの現状」(調査資料-335)を公表した。
これは、2022年10~11月に、研究者や専門家、技術者などによって構成される科学技術専門家ネットワークを対象に、日本の研究者による研究データの⼊⼿および公開、管理状況、認識に関する調査(有効回答1,237 名、回答率 73.9%)を行い、その結果を2016年、2018年、2020年の同調査結果と比較したもの。
結果として、71.0%(2020年に比べ1.3ポイント増加)が公開データの入手経験を持ち、その⼊⼿先の上位3項目は2020年と同様、論⽂の補⾜資料(64.2%)、学術機関のリポジトリ(60.1%)、個⼈や研究室のWebサイト(52.6%)であった。入手時の問題として、データごとにフォーマットが異なること(44.8%)、利⽤条件がよくわからないこと(42.1%)、著作者情報がよくわからないこと(38.8%)が挙げられた。
また、DMP(Data Management Plan、データ管理計画)の作成経験者は28.6%(2020年と比べ7.8 ポイント増加)で、例⽰したDMP ではJST(44.4%)の選択が最も多く、次が所属機関のDMP(31.4%)であった。DMP作成の理由は、助成機関の要求(66.8%)、所属機関の要求(32.6%)、研究時の習慣(17.2%)であった。
ほか、研究データ公開の経験や未公開の理由、研究データ公開に関する認識、整備・公開・保存などの調査結果をまとめている。
研究データ公開と研究データ管理に関する実態調査2022:⽇本におけるオープンサイエンスの現状(html)
※以上、NISTEP (accessed 2023-12-22)
[ニュースソース]
「研究データ公開と研究データ管理に関する実態調査2022:日本におけるオープンサイエンスの現状[調査資料-335]」を公開しました - NISTEP 2023/12/20 (accessed 2023-12-22)
科学技術専門家ネットワーク - NISTEP (accessed 2023-12-22)
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